【ISS ヴァンガード(Vanguard)】日本語ルール&遊び方徹底解説 (2) 惑星探査フェイズの進め方とダイス判定

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1人~4人用

前回の記事でゲームの全体像を掴み、「いよいよ未知の惑星へ出発だ!」と意気込んだものの……「実際のターンの進め方がよくわからない」「ダイスのアイコンや判定の仕組みが複雑で、ルールブックを何度も行ったり来たりしてしまう」と手が止まっていませんか? 独特なダイスシステムや無数のアイコンを前に、最初は誰でも戸惑ってしまうものです。

でも、大丈夫です! この記事では、ISSヴァンガードで最も時間を費やすメインパート「惑星探査フェイズ」の具体的なターンの流れと、本作のキモとなる「ダイス判定(スキルチェック)」の仕組みを、実際のプレイに沿ってわかりやすく解説します。 一見ややこしく見えるダイス判定も、一度理屈がわかってしまえば驚くほど直感的で、プレイヤーの選択がダイレクトに反映されるスリリングなシステムであることに気づくはずです。

この記事を読み終えれば、ルールへの迷いがなくなり、目の前に広がる未知の惑星の探索や、ギリギリのダイスロールに全力で没入できるようになります。 お気に入りのクルーと頼れる装備をランダー(降下船)に積み込んで、危険とロマンに満ちた地表への第一歩を踏み出しましょう!

惑星探査フェイズとは?未知の地表でミッションに挑む!

惑星探査フェイズは、ISSヴァンガード号から切り離されたランダー(降下船)で惑星の地表に降り立ち、ミッションを遂行するゲームのメインパートです。

クルーと装備の選択:ランダー(降下船)への搭乗

探査の第一歩は、誰を連れて行き、何を持っていくかの「準備」から始まります。 各プレイヤーは自分の担当するセクション(セキュリティ、サイエンスなど)から、今回のミッションに参加するクルーを1名ずつ選びます。

次に、惑星の環境やミッションの目的に合わせて「装備カード」を選びます。ただし、ランダーには「積載量(Capacity)」の上限があるため、強力な武器ばかりを積むことはできません。回復アイテムや調査キットなど、各セクションのバランスを考えて装備を整えるのが成功の鍵です。また、探査の活動限界を伸ばすために必要な「サプライ(物資)」の積み込みも忘れないようにしましょう。

探索の舞台:惑星ボードとPOI(注目ポイント)の準備

準備ができたら、いよいよ惑星への降下です。 指定された「惑星カード」を並べることで、テーブルの上に広大なマップ(セクター)が構築されます。そして、マップ上の特定のセクターには「POI(Point of Interest:注目ポイント)」と呼ばれるトークンを配置します。

このPOIこそが、未知の植物、古代の遺跡、あるいは危険な生物が待ち受ける「調査の目的地」です。プレイヤーはマップ上を移動し、このPOIにたどり着いて調査アクションを行うことで、ログブック(物語)を読み進めることができます。


基本的なターンの流れをマスターしよう

探査中は、プレイヤーが順番に「アクティブプレイヤー(手番プレイヤー)」となり、アクションを実行していきます。

1ターンの手順:移動・調査・イベントの処理

アクティブプレイヤーのターンは、主に以下の手順で進みます。

  1. アクションの実行: 隣接するセクターへの「移動」や、自分のいるセクターの「POIの調査」、あるいは装備品の能力を使うなど、様々なアクションを行います。
  2. ダイス判定: POIの調査や危険なイベントの解決など、結果が不確実な行動には必ず「ダイス判定(スキルチェック)」が伴います(※詳細は次の項目で解説します)。
  3. ターンの終了と交代: やりたい行動が終わるか、これ以上行動できないと判断したらターンを終了し、次のプレイヤーに手番(アクティブプレイヤートークン)を回します。

行動の要!アクションとカードの密接な関係

このゲームにおいて、プレイヤーの「体力」や「行動力」を実質的に表しているのが「セクションカード」です。

各プレイヤーは、自分のセクション固有のカードデッキを持ち、手札を持っています。移動などのアクションを行う際には、手札からカードを捨てることでコストを支払ったり、ダイス判定を有利に進めたりします。

行動するたびに手札は減っていき、手札が尽きると「休息(Rest)」アクションを行ってデッキからカードを補充しなければなりません。しかし、休息をするたびに限りある「サプライ(物資)」を消費してしまうため、無駄な行動は禁物です。「どのカードを使い、どのカードをいざという時のために温存するか」という手札管理(リソースマネジメント)が、過酷な探査を生き抜く非常に重要なポイントになります。

本作の最重要システム!「ダイス判定(スキルチェック)」の仕組み

ISSヴァンガードにおいて、POIの調査や危険なイベントの解決など、結果が不確実な行動の成否を決めるのが「ダイス判定(スキルチェック)」です。単なる運任せではなく、手札のカードをどう使うかという戦略性が詰まった、このゲームで最も面白く、かつ重要なシステムです。

3種類のダイスとシンボル(アイコン)の見方

ゲームには主に赤、緑、青の3色のダイスが登場します(これらはそれぞれセキュリティ、サイエンス、レコンのカラーに対応しています)。 それぞれのダイスには色に応じた特徴的な「シンボル(アイコン)」が描かれています。例えば、力仕事や戦闘なら赤のダイスに描かれたシンボルが、科学的な解析なら緑のダイスに描かれたシンボルが要求されます。

判定を行う際は、目標となるカードに「どのシンボルがいくつ必要か」が描かれています。プレイヤーは自分のクルーボードや装備品から基本となるダイスを集め、それを振って目標のシンボルを揃えることを目指します。

エグザーション(Exertion):カードを消費してダイスを増やす

初期状態のダイスを振るだけでは、目標のシンボル数に届かないことがほとんどです。そこで重要になるのが「エグザーション(奮力)」というアクションです。

プレイヤーは手札からセクションカードを捨てる(消費する)ことで、判定に介入できます。カードを1枚消費するごとに、以下のどちらかの効果を得られます。

  • ダイスを追加する: 捨てたカードと同じ色のダイスを1個、今回振るダイスプールに追加する。
  • シンボルを直接足す: カードの左上に描かれているシンボルを、ダイスの出目に関係なく「確定の成功分」として直接追加する。

「どうしても成功させたいから手札をたくさん消費してダイスを増やすか」「手札を温存して少ないダイスで運に任せるか」というジレンマが、常にプレイヤーを悩ませ、同時に熱くさせます。また、他のプレイヤーの判定の際に、自分の手札を消費してサポート(支援)してあげることも協力ゲームならではの醍醐味です。

ヴァンガードシンボルの効果と「振り直し」のルール

ダイスには、各色の基本シンボルの他に、ISSヴァンガード号のロゴマークである「ヴァンガードシンボル」の出目があります。この出目は非常に強力で、以下の2つのうち好きな使い方ができます。

  1. ワイルドカードとして使う: 好きな基本シンボル1つ分の代わりとして扱う。
  2. 振り直し(リロール)に使う: このヴァンガードシンボルの出目を1つ消費(破棄)することで、他の気に入らないダイスの出目を好きなだけ振り直すことができる。

もし目標のシンボルが出なくても、ヴァンガードシンボルが出ていれば再挑戦のチャンスがあります!手札の消費とこのヴァンガードシンボルを上手く活用して、困難なスキルチェックを突破していきましょう。

探索に潜む危険:ダメージと脅威(スレット)への対処

未知の惑星の探査は、常に危険と隣り合わせです。環境によるダメージや、凶暴な原生生物との遭遇など、様々なピンチがプレイヤーを待ち受けています。

負傷(インジャリー)によるペナルティとダイスの枯渇

探査中に罠にかかったり、敵の攻撃を受けたりすると、クルーは「ダメージ」を受けます。このゲームにおけるダメージは、主に2つの形でプレイヤーを苦しめます。

  1. ダイスの枯渇(Exhaustion): ダメージを受けると、使用可能なダイスを「枯渇置き場」に移動させなければならないことがあります。ダイスが減ると判定の成功率が下がるため、以後の行動が制限されてしまいます(休息などで回復可能です)。
  2. 負傷カード(Injury Card)の獲得: さらに深刻なダメージを受けると、「負傷カード」を引くことになります。「骨折」や「パニック」など、カードには具体的な症状とペナルティが書かれており、クルーの能力が大きく制限されてしまいます。この負傷は惑星上では完全に治すことが難しく、母船の医療施設に帰還するまでクルーを苦しめ続けます。

迫り来る「脅威カード」の発生と戦闘・回避

探索を進めていると、イベントやログブックの指示によって「脅威(Threat)カード」がマップ上に現れることがあります。これらは敵対的な生物や、迫り来る自然災害などです。

脅威はマップ上を移動してきたり、同じセクターにいるクルーに攻撃を仕掛けてきたりします。これに対処するには、主に「セキュリティ」セクションの得意分野である戦闘用のスキルチェックを行って撃退するか、あるいは戦闘を避けて安全なセクターへ「回避(移動)」するなどの判断が求められます。脅威を放置すると状況は悪化していくため、チーム全体でどう対処するか(誰が戦い、誰が調査を進めるか)の連携が試されます。


探査の終了:母船への帰還と次なるステップ

過酷な環境での探査も、いつかは終わりを迎えます。目標を達成して凱旋するか、命からがら逃げ帰るか、探査の結末はプレイヤーの決断次第です。

ミッションの達成条件と離脱(撤退)の判断

探査の終了条件は、主に以下の2パターンです。

  • 目標の達成(成功): ログブックを読み進め、「探査の終了」を指示するパラグラフにたどり着いた場合です。重要なサンプルや情報を手に入れ、意気揚々とランダーに乗って帰還します。
  • 緊急離脱(撤退): 「これ以上探索を続けるとクルーが死んでしまう」「サプライ(物資)が尽きて行動できない」と判断した場合、プレイヤーは自発的に探査を打ち切り、ランダーへ戻って緊急離脱することができます。全滅するよりはマシですが、目標は未達成のままとなり、後味の悪い結果やペナルティを残すことになります。

まとめ:惑星探索の基本をマスターして未知の地表へ!

今回の記事では、ISSヴァンガードのメインパートである「惑星探索フェイズ」の遊び方と、ダイス判定の仕組みを解説しました。重要ポイントを振り返りましょう。

  • 探索の準備: クルーと装備を選び、積載量を考えながら降下船(ランダー)をセットアップします。
  • 手札とアクション: カードは「体力」であり「行動力」。計画的なリソース管理が生存の鍵です。
  • ダイス判定の駆け引き: 「エグザーション(奮力)」で手札を消費して成功を掴み取る、スリリングな判定システム。
  • 帰還の判断: 負傷やサプライの枯渇を考慮し、深追いしすぎず無事に帰還することを目指します。

なお、本記事は公式のリソースページで公開されている「公式ルールドキュメント」の内容を基に、遊び方の要点を日本語で要約・解説したものです。より詳細なルールや正確な定義を確認したい場合は、必ず以下の公式ルールブック(PDF)も併せて参照してください。

👉 ISS Vanguard Official Resources (English Rulebook PDF)

全体像と探索の仕組みがわかれば、いよいよISSヴァンガード号の真価を発揮する時です。

– P R –
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駿河屋:ボードゲームISS・バンガード 英語版 (ISS Vanguard)

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未知の惑星から無事に帰還できたら、次は持ち帰った成果を形にする番です。 次回の記事では、専用バインダーを使用した独特な育成・開発システム「船内管理フェイズ」の具体的な進め方について詳しく解説します。

👉【ISS ヴァンガード】日本語ルール解説(3) 船内管理フェイズの進め方とバインダーの仕組み

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