日本語で解説する『The Old King’s Crown』の準備
第1回のボリュームアップですね!たしかに、第2回以降で取り入れた「悩み共感→解決策→未来」という導入構成や、各要素の深掘りが第1回には不足していました。
記事の魅力を大幅に引き上げ、読者が「早くこの勢力を使ってみたい!」と思えるような追加・差し替え用テキストを3つ作成しました。第1回の該当箇所と差し替えて(または追記して)ご使用ください。
The Old King’s Crown』の準備
「Kickstarterで届いた念願の美麗ゲーム!箱を開けてコンポーネントの美しさに感動したものの、分厚い英語のルールブックと大量のカードを前に『……これ、どうやって準備するの?』と途方に暮れていませんか?」
海外製の重厚なボードゲームあるあるですが、独自の世界観が強いゲームほど、最初のセットアップ(準備)でつまずきやすいものです。『The Old King’s Crown(オールド・キングス・クラウン)』も例外ではなく、共有のボード、個人のボード、多種多様なトークン類が入り乱れるため、英語の指示に従って並べるだけでも一苦労ですよね。
しかし、ご安心ください。本記事(第1回)では、この複雑に見えるセットアップ手順を、日本語でステップバイステップで分かりやすく解説します。
この記事を読みながら順番にコンポーネントを並べていくだけで、テーブルの上には息を呑むような「崩壊した王国」の舞台が完成します。スムーズに準備を終わらせて、王冠を巡る濃密な心理戦へと一足早く飛び込みましょう!
この記事の目的と「翻訳」の参照元について
本記事は、英語のルールブックを読むのが負担に感じる方に向けて、ゲームの準備(セットアップ)と各勢力の特徴を日本語で分かりやすく解説するものです。
※本記事(および各詳細記事)は、以下の公式英語版ルールブック(PDF)を独自に翻訳・要約して作成しています。
The Old King’s Crown 公式ルールブック(英語版PDF)
プレイ前に準備しておくべきもの
言語依存の高いゲームであるため、初めてプレイする際は本記事の翻訳や、各カードの効果を翻訳できるスマートフォンのカメラ翻訳アプリ(GoogleレンズやDeepLなど)を手元に用意しておくことを強くおすすめします。
💡 快適に遊ぶためのワンポイント:カードスリーブの導入 『オールド・キングス・クラウン』は、カードを裏向きで伏せる「入札」が勝敗を分けるゲームです。カードの裏面に傷や汚れがつくと「あ、あのカードは強いやつだ」と相手にバレてしまうため、カードスリーブの装着はほぼ必須です。 一般的なレギュラーサイズ(63×88mm)のスリーブがぴったり合います。シャッフルもしやすくなるため、プレイ前に必ず用意しておきましょう!

コンポーネント(内容物)の確認
箱の中には、ゲームの舞台となるマップや、各勢力ごとの専用アイテムが収められています。まずは主な内容物を確認しましょう。
美麗なアートが彩るメインボードと地域カード
- テーブルの中央に広げる「王国ボード(メインボード)」は、ただ美しいだけでなく、ゲームの進行を管理する重要なエリアに分かれています。
- 3つの地域(Regions): ボードの下部に描かれた「Highlands(高地)」「Plateau(高原)」「Wilderness(荒野)」の3つのエリアです。ここが、プレイヤー同士がカードを伏せて直接対決(戦闘)を行うメインの戦場となります。
- グレートロード(The Great Road): ボードの上部にある、道のようなエリアです。ここには「王国カード(Kingdom Cards)」が並べられ、毎ラウンドの最初に全プレイヤーが裏向きの入札(Bidding)でこのカードの獲得を争います。
- オーダートラック(Order Track): 手番順を管理するトラックです。本作は「全員同時処理」と「手番順の処理」が明確に分かれているため、このトラックの順位が戦局に大きく影響します。
- 力の拠点(Sites of Power): 強力な能力や上級カードをもたらす特別な場所カードです。メインボードの周辺に配置し、ゲーム中に「力(Power)」を支払うことでアクセスできるようになります。
各勢力(ファクション)専用のカードとボード
プレイヤーが担当する4つの勢力(The Nobility, The Clans, The Gathering, The Uprising)ごとに、以下の専用コンポーネントがあります 。
- プレイヤーボード: カードを配置するスペースや、特殊能力(タクティクス等)が描かれています 。
- 勢力デッキ(Faction Deck): 戦闘や入札で使用するメインのカード束です 。
- ヘラルド(Herald)コマとサポーター(Supporter)コマ: マップ上の特定の場所に派遣するコマです 。
影響力(Influence)と力(Power)のトークン類
- 影響力(Influence / i)トークン: ゲームの勝利条件(勝利点)となるトークンです 。
- 力(Power / p)トークン: 「力の拠点(Sites of Power)」から上級カードを獲得するためのリソース(通貨)として使用します 。
ゲームのセットアップ手順

コンポーネントの確認ができたら、実際にテーブルに並べていきましょう。
共有ボードの配置とサプライの準備
- テーブルの中央にメインボード(マップ)を広げます。
- 王国カードのデッキをシャッフルし、メインボードの所定の位置(グレートロード)に指定の枚数(通常4枚)をオモテ向きで並べます 。
- 影響力トークンと力トークンをボードの近くにまとめ、全員が取りやすい「サプライ(Reserve)」として配置します 。
💡 快適に遊ぶためのワンポイント:トークントレイの活用 このゲームでは「影響力トークン」と「力トークン」を頻繁に出し入れします。テーブルに直接広げると散らかってしまい、プレイアビリティが下がってしまいます。 四隅のボタンを留めるだけで使える「折りたたみ式のトレイ」をサプライ(銀行)として使うと、トークンが圧倒的に取りやすくなり、見た目もスタイリッシュになります。箱にペタンとしまえるのもおすすめの理由です。

勢力の選択と各プレイヤーのセットアップ
- 各プレイヤーは担当する勢力(ファクション)を1つ選びます。
- 自分の前に専用のプレイヤーボードを置きます。
- 勢力カラーに合ったヘラルドコマ1個と、サポーターコマを受け取り、プレイヤーボードの所定の位置に置きます 。
デッキの構築と手札のドロー(マリガンルール)
- 各勢力の初期デッキ(Faction Cards)をしっかりとシャッフルし、プレイヤーボードのデッキ置き場(Deck)に裏向きで置きます 。
- デッキの上からカードを引き、初期手札を作ります(※具体的な手札の上限や初期枚数はルールブックの指示に従ってください。通常はHand Sizeの制限内まで引きます) 。
- もし初期手札のバランスが悪ければ、決められたマリガン(引き直し)ルールに従って手札を入れ替えることができます。
最初の「力の拠点(Sites of Power)」の決定
ゲームで使用する「力の拠点(Sites of Power)」カードを選び、メインボード周辺の所定の位置に配置します。ここには各勢力の上級カード(Advanced Faction CardsやHQ Cards)が置かれ、ゲーム中に「力(Power)」を支払うことで獲得できるようになります 。
勢力(ファクション)の紹介と選び方
『The Old King’s Crown』の最大の魅力の1つは、非対称の能力を持つ4つの勢力(ファクション)です。選んだ勢力によって、得意な戦術やゲームの進め方がまったく異なります。あなたのプレイスタイルに合った勢力を見つけましょう!
王道の力勝負!初めてのプレイにおすすめの勢力
ルールが分かりやすく、自身の戦力を素直に高めていける2つの勢力です。最初のプレイではこのどちらかを選ぶことを強くおすすめします。
- 👑 The Nobility(貴族)
- 特徴: かつての支配階級であり、王冠の正当なる後継者を自負する勢力です。
- プレイスタイル: 非常にバランスが良く、カードの「基本戦闘力(Strength)」が高いのが特徴です。また、勝利点である「影響力(Influence)」を効率よく稼ぐ能力に長けています。奇をてらわず、正面から堂々と戦いを挑みたいプレイヤーにぴったりです。
- 🐺 The Clans(氏族)
- 特徴: 王国の辺境から集結した、荒々しくも誇り高い部族の連合軍です。
- プレイスタイル: 純粋な軍事力(Strength)と、マップ上を移動する「サポーター(Supporter)」コマを駆使した戦いが得意です。機動力を活かして戦力を一箇所に集中させ、圧倒的な暴力で地域を制圧する、アグレッシブなプレイが楽しめます。
搦め手とコンボ!ルールに慣れた中〜上級者向けの勢力
カードの能力(コマンド)を複雑に組み合わせたり、相手の裏をかくプレイが要求されるトリッキーな勢力です。
- 🔮 The Gathering(集会)
- 特徴: 古き魔法と禁忌の知識を操る、謎多き学者や教団員の集まりです。
- プレイスタイル: 伏せたカードを別の場所に移動させたり、手札を操作する「サブバージョン(破壊工作・転覆)」を得意とします。「ここには弱いカードしか置いていない」と相手に思わせておいて、後から魔法のように盤面をひっくり返す、高度な知略とコンボが好きなプレイヤー向けです。
- 🔥 The Uprising(蜂起)
- 特徴: 圧政に苦しむ民衆や裏路地のならず者たちが結成した、反乱軍です。
- プレイスタイル: ゲリラ戦術を極めた勢力です。戦闘が始まった直後に手札からカードを乱入させる「奇襲(Ambush)」や、相手の強力なカードを直接破壊する能力を持っています。盤面をかき乱し、相手の完璧な計画を台無しにするインタラクション(干渉)の強さが魅力です。
まとめと詳細ルール記事へのリンク
セットアップが完了し、各勢力の準備が整いました! テーブルの上に広がる美麗なマップとカードを見るだけで、これから始まる王国での覇権争いに胸が高鳴ることでしょう。
準備ができたら「第2回:システム編」へ
次はいよいよ、ゲームを進行する上で最も重要な「コアコンセプト(影響力と力の違い)」や、カードの正しい見方を解説します。いきなりターンの流れを読むよりも、まずはこの基礎知識を身につけることで、英語のカード効果が劇的に読み解きやすくなります。
全4回の日本語解説ガイド一覧
総合ガイドや他の解説記事に戻りたい場合は、以下のリンクをご利用ください。



