「フラクタル:ビヨンド・ザ・ヴォイド」の大きな魅力は、全く異なる背景と能力を持つ陣営(ファクション)を操り、それぞれに合った戦略を構築する点にあります。
公式の開発陣が「各ファクションには、生得の能力(innate abilities)、政治哲学(political philosophies)、戦闘マスタリー(battle masteries)という3つの異なる非対称性がある」 と語る通り、本作ではどの陣営を選ぶかによってプレイ感が劇的に変化します。
本記事では、ゲームに登場するファクションの非対称なシステムと、帝国を導く「ガバメント(政府)」カードの仕組みについて日本語で詳しく解説します。
ファクション(陣営)の選択とマットの見方
基本ゲームには、独自の文明と歴史を持つ7つのコアファクションが登場します。各プレイヤーには両面仕様の「ファクションマット」が配られ、そこには陣営の設定(Lore)や固有のメカニクスが記載されています。
マットには主に以下の要素がまとめられています。
- 陣営固有の能力(Faction-specific abilities): ゲーム中常に適用されるパッシブ能力や特殊ルール。
- 複雑さの評価(Complexity rating): セットアップ面にドット(点)で示されており、ドットが多いほど扱いが難しい上級者向けの陣営となります。
- 初期ユニットとコロニー: 陣営ごとにゲーム開始時の戦力や拠点の種類が異なります。
マスタリー:戦局を左右する固有の戦闘能力
各ファクションは、それぞれ独自の戦闘能力である「マスタリーカード」を持っています。
ゲーム開始時は「通常面(normal side up)」で配置し、その恩恵を受けます。しかし、ゲームを進め、エンパイアボードから最後の「軍事コロニー(Military colony)」が取り除かれた瞬間に、マスタリーカードは「エリート面(elite side)」へと裏返され、その能力がさらに強力なものへとアップグレードされます。
なお、一度エリート面にアップグレードされたマスタリーは、その後に軍事コロニーが変動しても再び裏返ってダウングレードすることはありません。
ガバメント:帝国を導く政治イデオロギー
各ファクションの政治体制や思想をゲームシステムとして表現しているのが「ガバメント(政府)カード」です。
- 政府の選択: プレイヤーはゲーム開始時、ファクションマットで指定された2枚のガバメントカードを受け取り、その中から1枚を選択して残りをゲームから除外します(初めてプレイする場合は、リストの最初に記載されている政府を選ぶことが推奨されています)。
- 影響力(Influence)による発動: ガバメントカードによる特殊アクションは、1サイクル(ラウンド)に1回だけ実行できます。このアクションはファクションの「影響力(Influence)」に関連付けられています。
- コストではなく「条件」: アクションを実行するには、カードに記載された影響力の「条件を満たしている」必要がありますが、影響力そのものを支払って消費するわけではありません。影響力を高く保つことで、より強力な政治アクションを毎サイクル実行できるようになります。
判明している初期陣営
- サウラ(Saura): 固有のタクティクスカード「Frenzied Assault」とそのエリート版を最初から所持しています。扱いやすく、ソロ・少人数プレイ時のオートマタ(NPC)として初めて対戦する際にも推奨されているスタンダードな陣営です。
- ボロッカ(Borroka): 固有のタクティクスカード「Swarm Attack」とそのエリート版を最初から所持しており、群れを成して圧倒する戦術を得意とします。
(※その他の陣営の個別能力やバックストーリーについては、今後追記します。)




